7月後半から9月にかけては、台風と局地的な大雨が増える季節です。「いつも通り運転しているだけなのに、急に水しぶきで前が見えなくなった」「アンダーパスが冠水していた」そんな経験、ありませんか?自動車ディーラー歴19年(営業14年・サービスフロント5年)のごんたが、事前準備と走行中の注意点を整理します。
- 台風・大雨シーズン前にタイヤ・ワイパー・視界の3点を点検しておく
- 冠水した道路には進入しない(水深30cm前後でも速度や車種によって吸気口から水を吸い込んだり、電装系に影響が出たりするリスク)
- ハイドロプレーニング現象は「速度を落とす」が最大の予防策

ねぇごんた、この前ニュースで見たんだけど、水たまりに突っ込んで車が動かなくなってる映像、あれって他人事じゃないんだよね?

そのとおり。毎年この時期、点検やレッカーの相談が増えるんだ。多くは「まさか自分がここで立ち往生するとは思わなかった」というケースだよ
結論:事前準備と「無理をしない判断」がすべて
台風・大雨対策の基本は、①シーズン前の車両点検、②走行中の危険な状況を知っておくこと、③「危なそうなら引き返す」判断を迷わないこと、この3つに尽きます。順番に見ていきましょう。
事前準備チェックリスト

台風シーズン前に見ておいてほしいのは、この4つだね
- タイヤの溝と空気圧:溝が浅い・空気圧が低いとハイドロプレーニング現象(タイヤが水膜に浮いてハンドルやブレーキが効かなくなる現象)が起きやすくなる
- ワイパーゴムの状態:ゴムが劣化していると大雨のときに視界がまったく確保できない
- フロントガラスの油膜・撥水コーティング:油膜が残っていると雨天時の視界がにじんで見えにくくなる
- ドライブレコーダーの動作確認:冠水・浸水などのトラブル時、記録が保険手続きの助けになることがある
🫵 タイヤの状態チェックはこちらも参考に

ワイパーは毎日使うものだけど、劣化してるかどうかって自分でわかるものなの?

ふき取ったあとに筋が残ったり、ビビリ音がしたら交換のサインだよ。詳しい交換時期はこっちにまとめてあるから見てみて
🫵 ワイパー・視界対策はこちらも
台風・大雨シーズン前は、ワイパーや撥水グッズ、緊急脱出用ハンマーも一度見直しておくと安心です。
走行中に気をつけたい3つの危険

① 冠水した道路には絶対に進入しない
アンダーパスや川沿いの道路は、大雨のときに急激に冠水することがあります。水深が深くなるほど危険ですが、30cm前後でも速度を出すと水を巻き上げ、吸気口から水を吸い込んだり、電装系に影響が出たりするリスクがあります。さらに、車が停まった状態で車内に浸水すると、ドアが水圧で開かなくなることもあります。実際の道路では水深や路面の状態が見えないため、冠水が疑われる道には進入しないのが基本です。
② ハイドロプレーニング現象に注意する

路面の水たまりを高速で走行すると、タイヤが水の膜に浮いてしまい、ハンドルやブレーキが効かなくなることがあります。これがハイドロプレーニング現象です。予防策はシンプルで、大雨のときは速度を落とすこと。タイヤの溝が浅くなっているほど発生しやすくなるため、事前のタイヤ点検が効いてきます。
③ 強風時は横風・飛来物にも警戒する
台風接近時は、橋の上や高架、トンネルの出入り口で急に強い横風を受けることがあります。ハンドルを取られやすいので、両手でしっかり握り、速度を落として走行しましょう。看板やトタンなど飛来物の危険もあるため、できるだけ不要不急の外出・運転は避けるのが安全です。

もし冠水した道に入っちゃって車が止まったら、どうしたらいいの?

エンジンを再始動しようとしないこと。無理にかけると内部が壊れて修理費が跳ね上がることがある。まず落ち着いてシートベルトを外し、窓が開くなら窓から脱出する。ドアや窓が開かない場合に備えて、緊急脱出用ハンマーを手の届く場所に固定しておくのも大事だよ。使う場合は、フロントガラスではなくサイドガラスを割るのが基本だね。水位が上がる前に、安全な高い場所へ避難するのが最優先。車より命が大事、これは絶対だからね
出発前の最終チェックリスト


台風・大雨の日に運転する予定があるなら、出発前にこれだけは確認してほしいね
出発前には、ハザードマップや道路交通情報で、アンダーパス・川沿い・低い土地の冠水リスクを確認しておきましょう。台風接近時は、車の準備よりも「運転しない判断」が一番安全なこともあります。
- タイヤの溝・空気圧 → 出発前に必ず確認
- ハザードマップ・道路交通情報 → 低い土地やアンダーパスを避ける
- 冠水が疑われる道路 → 絶対に進入しない・迂回する
- 緊急脱出用ハンマー → 万が一に備えて手の届く場所に固定しておく
- 速度 → 大雨・強風時は普段よりしっかり落とす
- 不要不急の外出・運転 → 台風接近時はそもそも避ける
よくある質問
Q. 冠水した道路を通行してしまい、水没した場合の修理費用の目安は?

エンジン内部やコンピューター類まで水が入ると、修理費用が高額になりやすく、車両保険の水災補償の対象になるかどうかも契約内容次第です。金額は被害の程度によって大きく変わるため、まずは保険会社とディーラー・修理工場に相談するのが確実です
Q. 台風接近時、車をどこに停めておくのが安全ですか?

河川や用水路の近く、低い土地は冠水のリスクがあります。可能であれば立体駐車場や高台の駐車場、屋根のある場所を選び、飛来物が当たりそうな木の近くや看板の下は避けましょう
Q. ハイドロプレーニング現象が起きてしまったら、どう対処すればいいですか?

急ハンドル・急ブレーキは絶対に避けてください。アクセルを緩めて速度を落とし、タイヤが路面をとらえるのを待つのが基本です。日頃から速度を出しすぎないことが一番の予防になります
まとめ|備えていれば、慌てず判断できる
台風・大雨のトラブルの多くは、事前の点検と「危なそうなら引き返す」という判断で防げます。完璧に防げるとは言い切れませんが、備えている人とそうでない人では、いざというときの対応の速さがまったく違います。
🫵 ドライブレコーダーの見直しはこちらも参考に

今週末、タイヤとワイパー見てもらおうかな。教えてくれてありがとう

「無理をしない判断」が一番の安全装備。備えあれば憂いなし、これに尽きるよ

ドモヨロシック!






