東京の初雪は、平年だと1月3日です。それでも冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)に替えるなら、12月の初めが目安になります。ブリヂストン・ダンロップ・ヨコハマのタイヤメーカー3社が、そろって「初雪の約1か月前」の履き替えをすすめているからです。
「まだ雪も降っていないのに、もう替えるの?」と思うかもしれません。この記事では、主要17都市の初雪の平年日から数えた替えどきの一覧と、雪が降ってからでは遅い理由、費用と予約の考え方を、自動車ディーラー歴19年(営業15年・現在はサービスフロント)のごんたが、メーカーや気象庁などの公式情報をもとにまとめました。
- 冬タイヤへの交換は初雪の約1か月前が目安(タイヤメーカー3社)
- 気温で見るなら、最低気温が3℃以下になるころ(ブリヂストン)
- 替えどきは地域で大きく違う。札幌は9月末ごろ、東京は12月初めごろ(初雪の平年日から数えた目安)
- 気象庁の初雪は「雪またはみぞれを観測した日」。積もる日ではない

ねえごんた、まだ雪も降ってないのに、もう冬タイヤに替えるの?

目安は「初雪の約1か月前」なんだ。タイヤメーカーの3社が、そろってそう案内しているよ。

1か月も前なの? 雪が降ってからじゃだめなんだ。

理由はちゃんとあるんだよ。今日は、主な都市ごとに「いつ替えればいいか」を日付で出して、そのあと費用と予約の考え方まで話すね。
🏎️ 結論|冬タイヤへの交換は「初雪の約1か月前」。気温なら最低気温3℃が合図
先に結論です。夏タイヤから冬タイヤへの交換は、住んでいる地域の初雪の約1か月前が目安です。ブリヂストン・ダンロップ・ヨコハマの3社とも、公式サイトでこの時期の履き替えをすすめています。
ブリヂストンは、気温の目安も示しています。最低気温が3℃以下になると、雪の降らない地域でも路面の温度が0℃を下回り、凍ることがあるそうです。初雪の日と最低気温の2つを見ておくと、替えどきを決めやすくなります。
| 判断の目安 | 見るもの |
|---|---|
| ① 初雪の平年日の約1か月前 | 住んでいる地域の初雪の平年日(下の表) |
| ② 最低気温が3℃以下になるころ | 天気予報の最低気温 |
| ③ 雪の地域へ出かける予定がある | 住んでいる地域ではなく、行き先の初雪の時期 |
※①はブリヂストン・ダンロップ・ヨコハマの公式サイト、②はブリヂストンの公式サイトの案内です(2026年11月4日に確認)。

初雪の日と、朝の気温を見ればいいのね。

そう。どちらか早いほうに合わせておくと、慌てずに済むよ。雪の少ない地域でも、冬の朝早くに車に乗るなら、最低気温のほうも気にしておいてね。
🛣️ 地域別|主要都市の初雪の平年日と、替えどきの目安

ブリヂストンの公式ページには、気象庁の平年値をもとにした主要17都市の初雪の平年日が載っています。その日付から1か月さかのぼった日を、替えどきの目安として並べました。替えどきが早い順です。
| 都市 | 初雪の平年日 | 替えどきの目安(約1か月前) |
|---|---|---|
| 旭川 | 10月19日 | 9月19日ごろ |
| 札幌 | 10月28日 | 9月28日ごろ |
| 釧路 | 11月7日 | 10月7日ごろ |
| 青森 | 11月8日 | 10月8日ごろ |
| 秋田 | 11月15日 | 10月15日ごろ |
| 仙台 | 11月17日 | 10月17日ごろ |
| 新潟 | 11月23日 | 10月23日ごろ |
| 金沢 | 11月24日 | 10月24日ごろ |
| 松江 | 12月7日 | 11月7日ごろ |
| 広島 | 12月8日 | 11月8日ごろ |
| 福岡 | 12月16日 | 11月16日ごろ |
| 宇都宮 | 12月16日 | 11月16日ごろ |
| 名古屋 | 12月18日 | 11月18日ごろ |
| 高松 | 12月19日 | 11月19日ごろ |
| 高知 | 12月21日 | 11月21日ごろ |
| 大阪 | 12月26日 | 11月26日ごろ |
| 東京 | 1月3日 | 12月3日ごろ |
※初雪の平年日は、ブリヂストンの公式ページに載っている気象庁の平年値(1991〜2020年の30年間の平均)です。替えどきの日付は、その平年日から1か月さかのぼって数えた目安です。実際の初雪は年によって前後しますし、その年に雪が降るとは限りません。

旭川と東京で、3か月近くも違うんだね。

そうなんだ。同じ「冬タイヤに替える」でも、北海道ではもう秋の話なんだよ。住んでいる街に近い都市を見てね。
初雪は「積もる日」ではない
気象庁の初雪は、秋から冬にかけて、はじめて雪またはみぞれを観測した日のことです。みぞれは、雨と雪がまじって降るものです。つまり初雪の日は、雪が積もる日ではなく、雪がはじめて空から降ってくる日です。
「道路に雪が積もってから替えよう」と考えていると、初雪の日よりさらに後になります。その間に冷え込んだ朝が来ると、夏タイヤのまま凍った道を走ることになりかねません。

みぞれでも初雪なんだ。積もるのを待っていたら、遅いんだね。
11月の今から間に合う地域・もう過ぎている地域
表の都市を、11月に入った今の時点で分けると、次のようになります。
- 🚨 北海道・東北・北陸の都市(旭川・札幌・釧路・青森・秋田・仙台・新潟・金沢)は、替えどきの目安をもう過ぎています。まだ替えていなければ、できるだけ早く予約しましょう
- 🚨 松江(11月7日ごろ)と広島(11月8日ごろ)は、11月上旬が目安です。こちらも急いで予約を入れたい時期です
- 🏁 福岡・宇都宮・名古屋・高松・高知・大阪は、11月中旬〜下旬が目安です。早めに予約の空きを見ておきましょう
- 🏁 東京は12月初めごろが目安です。11月のうちに予約を入れておくと、落ち着いて替えられます
表にない街に住んでいる場合は、近くの都市の日付を参考にしてください。
帰省・スキーで雪の地域へ行く人は「行き先」で考える
年末年始の帰省やスキーで雪の多い地域へ出かけるなら、住んでいる街ではなく、行き先の初雪の時期で考えます。東京に住んでいても、12月に北の地域へ車で行くなら、出発の前に冬タイヤに替えておきましょう。
高速道路では、雪の日に「冬用タイヤ規制」がかかることがあります。NEXCO中日本によると、この規制の間は、冬用タイヤ(スタッドレスタイヤなど)かタイヤチェーンを付けていない車は、四輪駆動車でも走れません。さらに大雪のときには「チェーン規制」がかかることがあり、国土交通省によると、この区間ではスタッドレスタイヤを履いていてもタイヤチェーンが必要です。
雪や凍結の道で滑り止めを付けることは、沖縄県を除く都道府県の規則で決まっています(日本自動車タイヤ協会の案内)。出かける前に、行き先の道路情報を確かめておきましょう。
🫵 雪道の決まりと、冬の準備をまとめて知りたい方はこちら
🚨 なぜ「雪が降ってから」では遅いの?


でも、雪が降ってから替えても、その日に乗らなければ大丈夫じゃない?

そう思うよね。でも、1か月前をすすめるのには理由が4つあるんだ。順番に見ていこう。
新品のスタッドレスには「慣らし走行」が要る
ブリヂストンは、新品のスタッドレスタイヤに替えたら、時速60km以下で200km以上を目安に慣らし走行をするよう案内しています。タイヤを替えると、ハンドルの軽さや乗り心地も変わります。雪が降る前に、新しいタイヤでの運転に慣れておくことも、安全につながります。
毎日の買い物や送り迎えくらいの距離だと、200kmを走るには日数がかかります。新品を買う人ほど、早めに替えておきたい理由がここにあります。
雪がなくても、最低気温3℃で路面は凍ることがある
ブリヂストンによると、最低気温が3℃以下になると、雪の降らない地域でも路面の温度が0℃を下回り、凍ることがあります。
最低気温の見通しは、気象庁の「2週間気温予報」でも確かめられます。最低気温が3℃を下回る日が出てきたら、替えどきが近いと考えてください。
初雪の前後は、店が混んで在庫が切れることがある
ヨコハマは公式サイトで「初雪が降る前後は、お店が混雑します」と案内しています。ブリヂストンも、シーズン中はタイヤ交換の店がとても混み、予約が取りにくくなることや、希望のタイヤの在庫がなくなることがあると説明しています。在庫がないと、取り寄せに数日かかることもあるそうです。
雪道では、夏タイヤだと止まるまでの距離が長くなる
JAFのテストでは、時速40kmから急ブレーキをかけたとき、雪が踏み固められた道(圧雪路)で止まるまでの距離が、夏タイヤ(ノーマルタイヤ)は29.9m、スタッドレスタイヤは17.3mでした。夏タイヤは、スタッドレスの約1.7倍の距離が必要だったことになります。
※2017年2月に北海道士別市でJAFが行ったテストの結果です。気温や路面、タイヤの状態によって結果は変わります。凍った道での結果や雪道の決まりは、上の冬の準備の記事で詳しくまとめています。

雪道だと、そんなに止まれないんだ…。

だから「降ってから替える」じゃなくて、「降る前に替えておく」のが大事なんだ。早めに替えておけば、急に雪が降った朝も慌てずに済むよ。
💰 費用と予約の考え方|ホイール付きかどうかで変わる
「ホイール付きの履き替え」と「タイヤだけの組み替え」は別の作業

冬タイヤへの交換には、大きく分けて2つのやり方があります。
- ホイール付きの履き替え:冬タイヤがホイールに組まれた状態で保管してあり、ホイールごと車に付け替える
- タイヤだけの組み替え:今のホイールから夏タイヤを外して、冬タイヤを組み付ける。組み付けたあとに、タイヤとホイールの重さのかたよりを整えるバランス調整もする
組み替えは機械を使う作業が増えるので、ホイール付きの履き替えより料金が高くなります。この春に冬タイヤをホイールごと外して保管したなら、ホイール付きの履き替えです。お店で予約するときに、どちらなのかを伝えておくと話が早く進みます。

ホイールごとしまってあるなら、付け替えるだけでいいの?

そうだよ。ホイールごと保管してあるなら、付け替えるだけの作業になる。予約のときに「ホイール付きです」と伝えておけば、話が早いよ。
料金の例:タイヤを持ち込んで替える場合
料金を公式サイトに出している例として、タイヤフッドの「タイヤ持込交換」の料金を載せます。手元にあるタイヤを持ち込んで替えてもらう場合の料金です。
| 作業 | 1本(税込) | 4本(税込) |
|---|---|---|
| ホイール付きの履き替え(全サイズ) | 1,980円 | 7,920円 |
| タイヤだけの組み替え(16インチ以下) | 3,300円 | 13,200円 |
| タイヤだけの組み替え(17・18インチ) | 3,850円 | 15,400円 |
| タイヤだけの組み替え(19インチ) | 4,950円 | 19,800円 |
| タイヤだけの組み替え(20インチ) | 5,500円 | 22,000円 |
| タイヤだけの組み替え(21インチ以上) | 6,160円 | 24,640円 |
※タイヤフッド「タイヤ持込交換」の公式ページの料金です(2026年11月4日に確認)。タイヤだけの組み替えの料金には、タイヤとホイールの脱着、組み替え、バランス作業、ゴムバルブの交換、廃タイヤの処理が含まれています。ランフラットタイヤは、この料金の2倍です。
料金も、料金に含まれる作業も、お店によって違います。比べるときは、予約の画面や見積もりで、作業を全部含めた総額を見てください。

同じ「タイヤ交換」でも、ホイール付きか、タイヤだけかで料金がかなり変わるんだ。見積もりを見るときは、どちらの作業の料金なのかを確かめてね。
新品に買い替えるなら「タイヤ代+取り付け」の総額で比べる
去年のスタッドレスが使えず新品に買い替える場合は、タイヤ代だけでなく、取り付けの工賃まで含めた総額で比べます。ネットでタイヤを選んで、近くのお店での取り付けまでまとめて予約できるサービスもあります。新品は慣らし走行の分も考えて、替えどきより少し早めに動きましょう。
予約は、混み合う時期より前に入れる
ダンロップとヨコハマは、地域ごとのタイヤの交換日の目安を、カレンダーにして公式サイトで公開しています。ヨコハマのカレンダーは、平年の降雪データをもとにした混雑の予測だと説明されています。自分の地域のカレンダーを見て、混み合う前に予約を入れておきましょう。

お店って、実際にはいつごろ混むの?

ぼくの店の肌感覚だと、タイヤの入れ替えの予約が混み合うのは12月中旬から先だね。

じゃあ、それより前に予約しておけばいいのね。

そうだね。替えどきが11月中旬から12月初めの地域なら、替えどきに合わせて早めに予約を入れておけば、混み合う前に落ち着いて替えられると思う。平日に行けるなら、平日の空きも見てみてね。
タイヤを履き替えたら、空気圧も見ておきましょう。
🫵 履き替えたあとの空気圧の見方はこちら
🏎️ タイプ別まとめ|あなたはいつ替える?
- 北海道・東北・北陸に住んでいる → 替えどきはもう来ている。まだならすぐ予約
- 関東・東海・近畿・四国・九州の都市部に住んでいる → 11月中旬〜12月初めが目安
- 雪の少ない地域でも、冬の朝早くに車に乗る → 最低気温3℃を目安に考える
- 年末に雪の地域へ出かける → 行き先の初雪で考え、チェーン規制の区間も確かめる
- 新品のスタッドレスを買う → 慣らし走行の分、早めに買って取り付ける

雪の少ない地域でも、朝早く出かける日は気温を見ておくといいのね。

それがいいと思う。新品を買うなら、タイヤ代と取り付けの総額で比べてね。
🫵 去年のスタッドレスがまだ使えるか迷っている方はこちら
🚨 よくある質問
Q1. 気温7℃で替えるって聞いたけど?

7℃は、海外のタイヤメーカーのコンチネンタルが、日本語の公式サイトのよくある質問で案内している目安だよ。「外気温が安定して7℃を下回るようになったら冬タイヤへ」と書かれているんだ。
日本のタイヤメーカー3社が案内しているのは「初雪の約1か月前」で、ブリヂストンは「最低気温3℃以下」も目安にしている。どちらの目安でも、雪が降る前に替えるという点は同じだよ。
Q2. 11月に入ってからでも間に合う?

関東・東海・近畿・四国・九州の都市部なら、初雪の平年日から数えると、11月中旬から12月初めがちょうど替えどきだよ。北海道・東北・北陸に住んでいるなら、替えどきはもう来ているから、すぐに予約を入れてね。
住んでいる地域の目安は、上の表で確かめてみて。
Q3. 自分で履き替えてもいい?

ブリヂストンは、ホイール付きの冬タイヤなら、正しい道具と手順で自分でも交換できると案内しているよ。タイヤだけの場合は、ホイールに組み付ける機械が要るから、自分でやるのは現実的じゃないんだ。
取り付け方を間違えると、作業中のけがや、走っている途中でタイヤが外れる事故につながるおそれがある。少しでも不安があれば、お店に任せてね。
🏁 まとめ|雪が降る前、初雪の1か月前に替える
夏タイヤから冬タイヤへの交換は、住んでいる地域の初雪の約1か月前が目安です。気温で見るなら、最低気温が3℃以下になるころが合図になります。初雪は「積もる日」ではなく、雪かみぞれがはじめて降る日なので、積もるのを待たずに替えておきましょう。
- 🏁 目安は初雪の約1か月前(ブリヂストン・ダンロップ・ヨコハマ)。気温なら最低気温3℃以下(ブリヂストン)
- 🏁 替えどきは、札幌で9月末ごろ、東京で12月初めごろ(初雪の平年日から数えた目安)
- 🏁 雪の地域へ出かけるなら、行き先の初雪で考える。チェーン規制の区間では、スタッドレスでもチェーンが要る
- 🏁 ホイール付きの履き替えか、タイヤだけの組み替えかで料金が変わる。総額で比べる
- 🚨 新品は時速60km以下で200km以上の慣らし走行が目安。そのぶん早めに替える
- 🚨 初雪の前後は店が混む。混み合う前に予約を入れる
🫵 春に夏タイヤへ戻す時期はこちら
🫵 冬の準備をまとめて知りたい方はこちら
📋 参考にした公式情報
この記事の履き替えの目安・初雪の平年日・料金などは、2026年11月4日時点で以下の公式ページを確認しています。
- ブリヂストン「スタッドレスタイヤはいつから履き替える?」(初雪の1か月前・最低気温3℃・慣らし走行・主要都市の初雪の平年日)
- ダンロップ「冬タイヤの交換時期カレンダー」
- ヨコハマタイヤ「スタッドレスタイヤ交換時期カレンダー」
- コンチネンタル「季節別コンチネンタルタイヤ」(よくあるご質問)
- 札幌管区気象台「初雪などの平年値」
- 秋田地方気象台「冬の便り」(初雪の定義)
- 仙台管区気象台 報道発表(仙台の初雪の平年日)
- 東京管区気象台 お知らせ(東京の初雪の平年日)
- 名古屋地方気象台「季節現象観測の記録」
- 松江地方気象台「島根県の季節現象(初雪)」
- 福岡管区気象台「季節現象観測状況(福岡)」
- 気象庁「2週間気温予報」
- JAFユーザーテスト「走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ」
- 日本自動車タイヤ協会(JATMA)「冬道走行とタイヤ」
- 国土交通省「チェーン規制について」
- NEXCO中日本「冬の雪道ドライブガイド」
- タイヤフッド「タイヤ持込交換」(料金)
※料金やサービスの内容は変わることがあります。予約の前に、最新の案内を確認してください。

ありがとう! 初雪がみぞれでもいいなんて知らなかった。替えどきは、住んでいる街の初雪から1か月さかのぼって考えればいいのね。

うん。予約のときは、ホイール付きかどうかも伝えておくといいよ。雪が降る前に替えて、冬も安心して走ろう。

ドモヨロシック!






